RareJob Tech Blog

レアジョブテクノロジーズのエンジニア・デザイナーによる技術ブログです

EdTech LLM元年でした!という話

どうもCTOの @jumboOrNot です。 今年は怒涛のLLMの年でしたね〜、弊社でもさまざまなトライがあり振り返ってみようと思います。

「見(ケン)」の時期

2022年11月にChatGPTが公開されて、3月にAPIが公開されるまでは私を含め弊社でも関心を持ったり注目する人は増えていましたが、実際にプロダクトへ反映するまでは割と慎重になってしまったかなと思っています。様子見をしつつ、いいプロダクトへの組み込みはなんだろうな〜と考えることが多く、あまり手数を持てていませんでした。まさに「見(ケン)」の時期で手を組んで唸ってました。しかし歩みが遅いと言われていた EdTech 界隈でも想像の何倍ものスピードでさまざまなリリースが増えてきて、だいぶ危機感を持ったことと、技術顧問でもある広木さんからも支援をいただき弊社でもプロダクトへ早期に組み込むこととなりました。

プロダクトへの組み込み

xtech.nikkei.com

思い立ってから1ヶ月、社内外の協力を得て「レッスンAIアシスタントβ」のリリースを実施できました。弊社でしかできない・わかりやすい顧客課題・LLMだからできることを考えての最初のリリースでした。弊社の PROGOS と組み合わせて、レッスン中にレベルに合った学習の支援をする仕組みでした。 多くの方からフィードバックもいただき、APIをstreamで利用できてないことでレスポンスが遅くレッスン中というシチュエーションで使い勝手がまだまだ良くないことや、プロンプトの改善などリリースしてきて見えてきたことが本当に多かったです。 またそれだけでなく「LLMを使ったプロダクト開発」における注意しなければいけないことや、必要なこと、課題なども多く見えてきてその後の開発に活かせる知見を多く得られました。

社内向けのガイドライン・イントラ内にChatGPT

また社内での活用という観点でも、早期にガイドラインを策定し直接ChatGPTを触るのでは無く、統制やユースケースを計測するために社内に ChatGPTをラップしたシンプルなチャットアプリケーションを展開しました。社内でもアンケートを取り、活用におけるハードルや関心、課題を抽出しました。

マナビアップデートソン2023

rarejob-tech-dept.hatenablog.com

初のハッカソンをオフラインで開催し、ここでもLLMを活用した多くのアイデアやプロトタイプが生まれました。 私は学生の頃にさまざまなハッカソンに出てきたんで流石に楽勝かと思いましたが、各チームともめちゃくちゃいいアイデアが多くて結構接戦する結果となりました・・・! 各チームもそうですし、LLMをはじめ技術としても価値が高いものがスピード感を持って組み込める時代になったと感じました。

CTO室の立ち上げ

弊社ではグループでさまざまなプロダクトを運用しており、なかなか横断した支援や改善がしにくいところもありました。 今期はCTO室を立ち上げて、すでにあった弊社のEdTechLabチームと協業し、各チームの支援やR&Dを推進しました。

新プロダクトのローンチ

rarejob-tech.co.jp

K12領域(幼稚園1年と12年間の初等・中等教育を含めた13年間の教育期間)のユーザーに対して、覚えた単語でオリジナル絵本を作成し、親子で楽しむカスタマイズ絵本サービス「WordWiz」をリリースしました。ここはCEO、CIO主導で企画からリリースまでメンバーを巻き込みながら進めてくれていました。 CTO室としてもこのPJに参画してもらい実際に手を動かしてもらったり、ユーザーヒアリングなどを実施していきました。

社内での活用の促進

  • OpenAI APIのお試し用・検証用のapikeyの発行、取得手順公開
  • 社内向けのLLM利用ガイドラインの準備・公開
  • 社員向けのprivate LLMの準備(Amazon Bedrock)
  • 相談用のchannel作成、アイデア募集
  • working groupの発足
  • Github copilotの導入

etc...

とにかく今年は手数だなと思っていたので触れる機会を多く社内でも作りました。

Amazon Bedrock の活用

機会をいただき弊社でも Amazon Bedrock を活用したさまざま検証を進めた結果、re:invent にロゴを掲載いただくことができました。 (まさかの私のミスでレアジョブテクノロジーズで無くて、親会社のレアジョブロゴを渡してしまい、そっちが載ってます・・・なんて親孝行なんでしょうか(違う)) 勉強会もお誘いいただき弊社メンバーにも参加してもらい(様子もブログに書いてもらいました)、弊社でもこれを使ったサービス企画やプロトタイピングがはじまりました。

そして来年

この1年、LLMのもたらす怒涛のリリースにいい意味で焦燥感を得ながら考えていたことは「人とAIが共創して価値を作ること」だなと思いました。 もちろん人の仕事をAIが奪っていくようなことは増えていく一方で、あらためてAIだけでなく「人が何をなすべきか」が EdTech サービスを提供する弊社でも再定義が必要なことだと思いました。

真面目な記事になってしまったので、ここらで共創のトライとして締めのジョークはLLM君に任せてみようと思います。

・・・

スベッてますね、バナナだけに。

まだまだ価値の創出までは遠いですが、回り道をしながらでもトライの数を増やし続けたいと思います。 良いお年を、ウホウホ