RareJob Tech Blog

レアジョブテクノロジーズのエンジニア・デザイナーによる技術ブログです

在宅勤務での取り組み&在宅でのナレッジ

こんにちは、CTOに続き一年ぶりとなりましたレアジョブとディズニーをこよなく愛している岩堀です。
基本弊社は在宅勤務になり、ディズニーも休園が続いて、家からほとんど出ることもないので、 仕事中もディズニーの音楽かけて夢の国にいる気分で仕事をしています。 皆さんはどのように在宅勤務をこなしていますかね?

今回は弊社での在宅勤務の取り組みについてと、ちょっとした在宅に役立つナレッジを書きたいと思います。

社内の取り組み

弊社は緊急事態宣言を前に全社にて在宅勤務へ移行しました。 また弊社の海外子会社は日本よりも先にロックダウンが発生したことにより、 強制的に在宅勤務に移ることになりました。 準備もできていないうちに在宅勤務に移ったことで社内システムを担当する ITソリューションチームでは現在も一丸となって対応しております。 それでは在宅勤務が行われる前と後でどのように変わったか、少し書きたいと思います。

在宅勤務前の状況

弊社はオフィス勤務がメインでした。各ツールに対してもオフィスからのIPに制限しておりました。 外部にいるときもVPNを経由して、各ツールへアクセスを行っておりましたので、 外部からアクセスが必要な社員に対してのみVPNの設定を行っておりました。 これは海外の子会社でも同様の対応で行っておりました。

在宅勤務前
before environment

在宅勤務後の状況

在宅勤務後は基本的にオフィスでの業務がなくなりますので、すべての従業員がVPNでつなぐ状況となりました。

在宅勤務後
after environment
急遽在宅勤務の環境へ移行したことで問題となってきたのは2点ありました。

  • VPNライセンス数
  • VPN機器のリソース負荷

弊社ではVPNとしてCiscoのAnyConnectを使っており、ライセンス数は利用されるユーザー数分必要になります。
元々全従業員がVPNへ接続することを想定していなかったので、全従業員数分のライセンスの購入は行わず、機器の最大接続数分のみを購入しておりました。
ライセンスの追加購入を考えていたところ、CiscoのほうでCovid-19による在宅勤務への移行をサポートするように、 期間限定のライセンスを無償でプログラム提供しているのを知り、こちらを利用してライセンス数をクリアしようとしております。

www.cisco.com

またVPN機器のリソースは定期的に監視を行っており、負荷状況が高い状態であるので、こちらに関しては何かしらの対応を行っていこうと思います。 現状、VPNを利用する前提として、Web会議はVPN機器のリソースだけでなく通信トラフィックも無駄に使ってしまうため、VPNを経由しないようにしていただくことと、VPNが不必要な状態のときには切ってもらうように周知しておりますが、やはり会議で必要な資料を開く上でVPNが必要な場合もあるので、VPN接続し続けた上で行われることがあるようです。このあたりの回避できる方法を考えていかなければないですね。 

在宅勤務でのナレッジ

在宅勤務へ移行したことで、リモートにてヘルプデスクとして数々の問い合わせいただく中で、 在宅で勤務をする上で家での環境が整っていない状況が数多くあるということを知りました。 そこで、現在の環境でも快適な物にできるようにちょっとしたナレッジを書きたいと思います。

通信環境

今回、このような状況になって知ったのですが、現在自宅にネット回線を引いていない方が結構いるということを知りました。 その方たちは在宅で仕事する際にはスマホテザリングなどで対応しているようですが、通信容量が多くなって通信制限にかかってしまう方がいらっしゃるようです。 そこで在宅ワークにおいてテザリングを使う中で通信容量を抑える方法をあげたいと思います。

動画やWeb会議などはあまり利用しないのは当然となりますが、業務でどうしても必要な状況があります。 その場合にはVPNは経由しないほうが通信容量は抑えることができます。 VPN通信には通常の通信と比べて暗号化等を行っているため付加情報がついており、通常よりも通信容量が増えます。 検証のため自分の端末を使って、みんな大好きなミニーのショー動画(2分半)を見ながら試してみました。

www.tokyodisneyresort.jp

テザリング端末での通信容量チェッカーアプリを使った大雑把な値ではありますが、VPNなしのほうが10MB程度節約になりました。

通信環境 通信容量
VPNなし 29MB
VPNあり 42MB

実際Web会議をされるときは長時間となると思いますので、可能な限りVPNは経由しないほうが、 通信容量を抑えることができます。

またブラウザを開いているだけで通信が行われることもあるので、PCからしばらく離れる場合には テザリングをOFFにして通信を行わないようにしておくことでチリツモを防げますので大事かと思います。

作業環境

オフィスではラップトップの他にディスプレイも割り当てられて、拡張ディスプレイを使って、 業務をやられている方も結構いるかと思いますが、在宅勤務でも同じように行う上で、ディスプレイの購入をされた方もいるかと思います。
私も買おうかと思いましたが、置くスペースもないので、家にあるものでどうにかならないか考え、テレビにHDMIケーブルを使って外部ディスプレイとして使うことを考えました。

ただガジェット好きな私の家では既にHDMIポートをフルに使っており、毎回抜き差しするのも面倒と思ってしました。 そこで思いついたのが、FireStickTvをAirPlayとして使ってできないか。

早速やってみたところあっさり行うことができました。

ケーブルもなくスッキリした状態で作業ができるので、結構便利です。 やり方は以下の手順で実施しました。

  1. FireStickTVにAirPlay用アプリをインストールする
    私は評判の良かったAirReceiverを入れました。

  2. AirReceiverでAirPlayをOnにする

  3. MacにてAirPlay検索より該当のディスプレイを選択(この場合はAFTT-26)

  4. 拡張ディスプレイにするために、「個別のディスプレイとして使用」を選択

これであっという間に拡張ディスプレイとして機能します。ちなみに裏で別アプリを動かすことも可能なので、AmazonMusicをかけながら拡張ディスプレイとして使うことができるようになります。

私のマシンはMacなのでAirPlayでやりましたが、Windowsの場合はMiracastで同じことができます。 こちらはアプリをインストールすることなくFireStickTVのミラーリング機能で対応可能です。
こちらについては別の機会で記載したいと思います。

ぜひ皆さんも快適な在宅勤務をして、このコロナに負けずに頑張りましょう!