お久しぶりです、ディズニーをこよなく愛する岩堀です。みなさん再開後ディズニーには行けていますか? 私は毎月のようにチケット争奪戦をくぐり抜け、つい先日に新アトラクションをすべて体験できました!
そんな体験をレポートしようかと思いましたが、そちらは別の機会で別の体験をレポートしたいと思います。 今回は弊社情シス部門にて導入検討しているChromebookについて、話をしてみたいと思います。
きっかけ
弊社では通常、Windows・Macマシンを基本的に社員に割り当てておりましたが、 これらの端末を社員に配布するまでの準備にかなりの工数を必要としています。 この部分を長年課題として考えておりましたが、具体的な解決ができずにいました。
そのような中で弊社は今年度の初めに全社的にGoogleWorkspace(旧GSuite)の導入を進めていくことになり、徐々にGoogleツールを多用できる状況となってきました。ある程度Googleツールが利用できる環境下の中で、どの程度Chromebookにて業務を行えるのか検証を行いたいと思っていました。 そんなタイミングで私が使用しているMac端末のバッテリー交換が必要となったので、交換完了までの間、Chromebookを使って通常行っている業務がどこまで行えるか検証してみました。
私自身、自宅ではWindows、Mac、Chromebookの3種を用途によって使い分けていたので、Chromebookへ端末を変えることには大きな抵抗もなく臨めましたが、どこまで同じように業務を行えるのかは若干の不安を持ちながら臨んでみました。
参考に私が普段端末を利用して行っている作業は主に以下になります。
- 各種Webアプリケーションでの対応
- ZoomやMeetを利用しての会議参加
- MSOfficeドキュメントの閲覧/編集
- gitによるソース管理
- IDEを使ったソースコード閲覧・編集
- CLIによるサーバ業務
- Windowsサーバへのリモートアクセス
移行までの時間は?
まず代替え機となるChromebookに移るまでに要した時間ですが、こちらは正直に申しまして0分でした。 メールに関してはGmailを利用しているのと、ローカルファイルに関しては既にGoogleファイルストリームにて GoogleDriveをローカルドライブのように扱っていったことで、端末移行を行う必要がなかったです。
各種Webアプリケーション利用は?
次に業務に欠かせない各種Web アプリケーションですが、弊社ではコミュニケーションツールとしてChatworkとSlack、社内共有ドキュメントツールとしてconfluence等、多くのWebアプリケーションを使っています。基本的にChromeが使えるWebアプリケーションであれば、問題なく利用ができるので、こちらで問題なることはなかったです。また普段アプリベースで使っているもので、通知を表示させていても、WebPush通知が使えるものも多いので、特に違和感なく利用でき、業務で問題となることはなかったです。
Web会議ツールに関しても、MeetやZoomはブラウザのみで利用が可能なので、問題なく会議を行うことができました。
Officeは使えないのでは?
次にMSOfficeドキュメントですが、こちらはMacのときからOffice365を利用しており、引き続きこちらを使いました。ChromebookはAndroidベースで作られているため、基本的にPlayストアからアプリを落とすことができます。そのためOffice365をPlay ストアからインストールを行うことで、Chromebook上でもOfficeドキュメントを問題なく扱うことができます。もちろんマクロで作りこんであるExcelも問題なく扱うことができました。
IDEとかはないでしょう?
gitやIDE周りは、Chromebook上でLinuxを起動させて、IDEを起動させることが可能なので、そちらで対応いたしました。 Chromebookの設定の中でLinuxを有効にすることで、Chromebook上でLinuxマシンがVMとして立ち上げることができます。 support.google.com
これによりLinuxを立ち上げることができ、その上でgitやIDEをインストールし、使うことができるようになります。今回は詳細なインストール方法は省略しますが、gitやIDEを使用することができるようになることで、コード管理、修正、レビュー等も問題なく対応が行えました。
CLI操作がしたいときは?
ターミナル操作が必要となるサーバ業務は先程のLinux機能を利用すると合わせてターミナルを使うことができます。こちらの方法でも問題はないのですが、ローカルリソースを上へのファイルダウンロードやアップロードに関してはVM上での作業になり、その後の業務に移る際に若干面倒であるため、私はChromeのウェブストアからインストールできるブラウザアプリのSecure Shell Appを使いました。
こちらを使うとブラウザ上でSSH操作が行え、ローカルリソースを扱えるので、ファイルのダウンロードやアップロードにてリソースを直接操作することができるので、とても便利です。
リモートデスクトップは無理でしょう?
最後にWindowsへのリモートデスクトップ操作ですが、こちらもPlay ストアよりMS製のリモートデスクトップアプリをインストールすることができ、使用することが可能となりますので、こちらですべてが対応できるようになります。リモートデスクトップアプリとしてはVNCもあるので、AWSのEC2インスタンスとして立ち上げることができるようになったMacOSにもリモートアクセスが可能になります。
感想
結果として一週間ほどChromebookを業務で使っておりましたが、大きく困ったことは発生しませんでした。逆に起動が早いということもありますし、固まることも殆どないので、業務効率は上がったと思われます。WindowsやMac端末が必要な場合にはAWSのWorkspacesやEC2インスタンスで立ち上げたマシンにリモートアクセスすれば対応もできるので、大きく問題になることはないと思われました。
Office製品に関してはほとんどGoogleDocやSpreadSheet等に移すことも可能ですので、ドキュメント周りはそちらに寄せていくことも可能になると考えられます。Excelマクロの互換性の問題に関しても、先日Googleから対応したアドオンの発表もあり、より一層移行が進められると考えられます。 forest.watch.impress.co.jp
弊社では今後Chromebookを徐々に取り入れて行こうと考えておりましたが、今回の検証でより一層、早めに進めていきたいと感じました。 通常業務の影響も少ないことがわかり、逆に業務効率が上がる部分もあることがわかりました。キッティングの面から見ても、ログインするGoogleアカウントの設定の内容が端末に反映されていくので、端末準備にそれほど時間を必要としないことにもメリットを感じました。
みなさんも、一度はChromebookを使ってみて便利さを感じてみてください。ちなみに弊社サービスでありますレアジョブ英会話のレッスンルームも、まだChromebookを推奨環境としていないですけど快適に使うことはできるのを確認しています。私自身レッスンを受けるときは検証も兼ねてChromebookを利用しておりますので、推奨環境に含まれましたらぜひご利用を試してみてください。