RareJob Tech Blog

レアジョブテクノロジーズのエンジニア・デザイナーによる技術ブログです

レアジョブに欠かせない連携

はじめまして、レアジョブで基盤システム、インフラを見ております岩堀です。よろしくお願いいたします。 ジャンボとは呼びづらいので羽田さんと呼んでしまいますが、前回は羽田さんよりレッスンルームについて 書かれておりましたが、その開発の中で日本−フィリピン間での開発が行われていることについての記載がありました。 今回は私からは日本−フィリピン間のエンジニア間での連携に焦点を当ててお話をしたいと思います。

フィリピンとの関わり

レアジョブの英会話サービスは日本側に生徒がいて、フィリピン側に講師がいることで成り立っております。 各システムはそれぞれの文化や特性を理解した上で、開発を行なっておりますので、日本側のシステムは日本側で、 講師側のシステムはフィリピン側で作る形をとっております。 それぞれ開発されたプログラムは同じインフラ基盤で動いており、同じDBを利用してシステムを動かしております。 そのため、意図しないところで、同じデータを参照していて各々のサイド勝手にデータやテーブルの削除を行うと システムが正常に稼働しなくなることもあります。そのため、システムは異なりますが、常に日本、フィリピン間で 連携を行なっている必要があります。

フィリピンとの連携

フィリピンとの連携を行う上で重要なことは、まずは他国文化を認めることが大事と思っております。 日本では考えられないことが、他国だと当たり前であり、それを強制して日本に合わせるようにしても あまりいい結果は産まないと感じます。 フィリピン人は真面目であるので基本的に言われたことはこなしてくれます。ただし日本人のような 行間を読んだ対応はできないので、その辺りは端折らずに確実に伝えることが必要になります。

これまでの取り組み

これまで私はインフラ業務やAPI開発を行ないながら、フィリピンスタッフと多々一緒に業務行ってきました。 その際に業務を進めるために行った取り組みが下記になります。 f:id:creelcyclone:20190426185339j:plain

* 技術レベルを合わせる

  1. 技術スキルを、無理やり日本にレベルを合わせようとすると失敗します。そのためレベル感を合わせるためにも、開発ルールを明確化しました。
  2. レビューを日本-フィリピン相互で行い、その中でディスカッションを行うことでお互いの考え方のレベルを合わせていきました。
  3. トラブルシューティングにおいてはクラウド上の共有の開発環境を用意した上で、お互いのトラブルをその環境で再現させ、どこが問題かを明確にし、すぐに共有できる状態にしました。

これらを行う事で、お互いの考え方や意思の統一を図り、考えたを理解した形で動きやすい状況を試みました。

* 連帯感を高める

  1. 異なる国で働くため、状況が逐一確認できない状況のため、MTGを毎日実施しお互いのタスクを共有する
  2. 日々の業務の中で連帯感が薄れを防ぐために、常時ビデオチャットをつなぎ、お互いの様子を確認できやすい環境を作り、話しかけやす状況を作る
  3. 大規模な作業の際には現地に行って、一緒に作業を行う。

こちらはお互いに一緒の目標を持って一緒に業務を取り組んで達成感を高める形でお互いのモチベーションを作る試みをしました。 それによってお互いに疎外感をなくし、高いモチベーション持ったまま仕事に取り組める形を作りました。

困難なところ

 開発ルールや設計ルールを作ったとしても、ルールを浸透させる点では直接説明しますが、やはり言葉の壁もあり、なかなか伝わらない部分もでてきます。  そのため、ルールを浸透させるためにルール作りに関わった方をレビューに含めるなどを行いましたが、なかなか浸透させるのは難しいものでした。  この点は今も課題として残っております。

今後の取り組み

共通のリソースについては今後も引き続き、日本、フィリピンで協力しながら、構築・開発を行なっていかなければなりませんので、 連携のよりよい仕組みを考えてトライを続けていく考えではあります。

また一方でインフラについては、フィリピン側のサービスに関しては、これまでは日本側が主導して設計・構築を行ってきましたが、 その辺りをフィリピン主導でやれる形を現在検討しております。これにはナレッジやドキュメントの共有の仕組みを考え、各種フローを整理し 日本、フィリピン間での技術レベルを合わせられる形にしていかなければならないです。 正解のない取り組みですが、未知な事なので何をやるにしても楽しみではあります! f:id:creelcyclone:20190427192552p:plain

こんな、未知な取り組みでありますが、こんなことにも興味がありましたら、一緒に切り開いてくれる仲間を募集しています!